レモンの栄養と健康効果

レモンの種類

「サンキストレモン」という名前を知らない人はいないと思います。有名ブランド「サンキストレモン」でも、主にカリフォルニア内陸地帯で生産されているリスボンという品種を多く出荷しています。


リスボンは果汁がたっぷりで酸味が強く、さわやかな香りもあるので、まさにレモンの代表的な存在です。原産地はリスボンという名の通りポルトガルです。果重は100~140gで、日本にも明治末期に導入されています。寒さや風にも強いので国内でも栽培がしやすいのです。


輸入品なら1年中出回っていますが、国内産は9~12月頃が旬となります。外観、味とも「リスボン」とよく似ているのが「ユーレカ(ユリーカ)」です。これもジューシーで香りがよく酸味もしっかりあります。多く栽培されているのはカリフォルニアの太平洋沿岸地域です。果重は110~130g前後、南アフリカ産は6~10月頃、国内産は9~12月頃になると出回ります。


主にチリで栽培されているのが「ジェノバ」です。重量は100~140gくらいで6~10月頃に収穫されます。香りが良く果汁も豊富で種が少ない品種です。酸味も強く、こうしたチリ産レモンは1996年の解禁後に輸入量が増えてきています。


「ポンテローザ」は普通サイズの約3倍はあるジャンボレモンです。味はややマイルド。ただし、日本国内で流通するのはごく僅かです。


雑種では「メイヤー(マイヤー)」が有名です。これはオレンジとの自然交雑で誕生したとされる雑種で、少し丸みがある外観で、果皮の色もオレンジがかっています。酸味は少なめでやや甘みを感じる点が特徴的です。輸入は主にニュージーランドからで、しかも防カビ剤を使っていないので安全性が高く魅力です。


国内でも最近になってから生産されるようになっています。「サイパンレモン」も雑種です。これも果実は一般的なレモンよりやや大きくて丸みを帯びています。